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Version: TOS 7

ボリューム

ボリュームはTNASの基本的なストレージ領域です。すべてのデータ（共有フォルダ、ドキュメントなど）はボリュームに保存されます。TNASでデータを保存する前に、少なくとも1つのボリュームを作成する必要があります。


管理と操作​

各機能ボタンを使用して、以下の操作を行えます：

  • 作成: 新しいボリュームを作成します。
  • 編集: ボリュームの設定を編集・変更します。
  • 削除: 既存のボリュームを削除します。削除するとボリューム内のすべてのデータも完全に削除されます。
  • 設定: ストレージ容量が限界に達した際のアラートの閾値を設定します。
  • ファイルシステムのデフラグ: 選択したボリューム内のファイル断片を整理し、ファイルシステムの性能を最適化します。
  • ファイルシステム圧縮: ファイルシステムを圧縮してディスク容量の使用量を削減します。
  • フォーマット: ボリューム自体を削除せずに、別のファイルシステムにフォーマットします。
  • 使用状況の詳細: ボリュームの使用状況を確認します。
  • SSD TRIM: 無効データを削除してボリュームの性能を最適化します。

    • 注意
    1. ファイルシステムのデフラグおよび圧縮機能は、ボリュームのファイルシステムがBtrfs形式の場合にのみ利用可能です。
    2. 圧縮レベルが高いほど圧縮率は高くなりますが、データ転送速度は低下します。圧縮の効果は、ファイルタイプや性能、互換性に影響されます。
    3. SSD TRIM機能は、ボリュームが存在するストレージプールがすべてSSDディスクで構成されている場合にのみ使用可能です。

    ボリュームを作成する方法​

    1. TNASに割り当て可能な空き容量のあるストレージプールが存在することを確認します。
    2. 「作成」ボタンをクリックし、必要に応じて選択します：
     • 既存のストレージプール上にボリュームを作成する。
     • 新しいストレージプール上にボリュームを作成し、使用するディスクとストレージプールの種類を選択する。
    3. 新しいボリュームに容量を割り当てます。1つのボリュームに割り当てる最小容量は10 GBです。
    4. 「HyperLock-WORMファイルシステム」を有効にするか確認します。
    5. ボリュームのファイル形式を選択します。Btrfsまたはext4を選択可能です。
    6. 「確認」ボタンをクリックして設定を完了します。


    HyperLock-WORMファイルシステム​

    HyperLock-WORMはWrite-Once, Read-Many（WORM）形式のファイルシステムで、法令で変更不可とされる機密データやファイルの保存に使用できます。

  • エンタープライズモード: データ書き込み後、一定期間保護され、その間データの変更や削除はできません。
  • コンプライアンスモード: データ書き込み後、永久的に保護され、データの完全性と真正性が保証されます。

    • 注意
    1. HyperLock-WORMファイルシステムのボリュームは、2番目以降のボリュームから作成可能です。最初のボリュームはHyperLock-WORM形式で作成できません。
    2. HyperLock-WORMファイルシステムのボリュームは削除できず、対応するストレージプールも削除できません。
    3. 保護期間中、HyperLock-WORMファイルシステムのボリューム内のファイル/フォルダは変更できません。
    4. HyperLock-WORMファイルシステムボリュームの容量および保護期間は増加のみ可能で、減少はできません。